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容疑者Xの献身(映画) [テレビ/映画/演劇]

ちょっと時間が空いたので映画でも見ようと思い、最近読んだばかりの小説「容疑者Xの献身」が良かったので、その映画版を観に行ってきました。

福山雅治と柴咲コウのTVドラマがあったので、最初の派手な実験シーンを見た瞬間、
「軽い映画になってるかも」
という心配はあったのですが、

普通によかったです。

福山雅治と柴咲コウはほどほどで、映画のメインは堤真一と松雪泰子でした。

この二人がよかった!
素晴らしい演技でした。

堤真一は昔から好きな俳優で彼が出ていることも映画館へ足を運んだ理由の一つなのですが、今回も期待を裏切らない演技でした。

ストーリーというか登場人物の行動には賛否両論があるかとは思います。
石神の純粋で深い愛情には心を揺さぶられますが、冷静に見れば、彼は自分のエゴで何の罪もない人の命を簡単に奪っている卑劣な殺人者でしかありません。
そういう物語に、涙してしまう人が多いようですが(自分も含めて)、これはどういうことなんでしょうね?
関係の薄い人間の寂しい「死」よりも、身近な者の深い「愛」のほうが尊いというのでしょうか?
もしそうであるならば、この世から殺人や戦争が無くなることはないでしょう。

あと、映画には原作にない雪山登山のシーンがあったりしたのですが、あえて必要なシーンのようには思えませんでした。
ちなみに、山頂のロケ地は八方尾根の八方ケルン(2035m)だと思われます。
エンドロールでは登山のガイドとして、石井スポーツの加藤慶信さんの名前がありました。
加藤さんは今年の10/1にヒマラヤのクーラカンリにおける雪崩事故で亡くなった登山家です。


容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)

容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2008/08/05
  • メディア: 文庫



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コメント 7

ヨウ

小説読んだ!
昨日読み終わったばかり☆
面白かったね~、スゥッと内容に吸い込まれてすんなり読めました。
東野小説バックナンバーも読みたくなってしまいました♪
by ヨウ (2008-10-20 22:18) 

ミズムト

>ヨウ
僕が読んだ東野作品では「白夜行」が一番かな。
よかったら是非。
by ミズムト (2008-10-21 02:14) 

しゅんすけ

公開3日目見ました。
堤さんの演技、特に最後のシーンはやられました。
“寂しい「死」よりも、深い「愛」~”はこの作品が石神視点からしか描かれていないのと、
両者の環境や人間性の違いからかな?
登山はわざわざ入れたシーンなんやし、深く読み取ればなにか意味が含まれているシーンなのかと、見た後は思いました。
僕は原作読んでないけど、読んだ人もいらんシーンと思うなら、案外そうなのかな(笑)
by しゅんすけ (2008-10-21 21:30) 

わこっ

私も、東野圭吾ファン♪
ガリレオは読んだけど、「容疑者Xの献身」は文庫本になってからと思ってたら、ドラマや映画やってなって読みそびれました・・・。。
ぶちよ、小説持ってたら今度貸してくださーいい!!!
by わこっ (2008-10-21 23:49) 

ミズムト

>しゅんすけ
観ている時には物語の流れに乗せられて(洗脳されて)「深い愛」に感動するのはいいのだけれど、ただそれだけで思考を停止するのではなく、石神が「無関係な人間を殺した」という事実を冷静に受け止めるということもやはり必要だと思う。
この映画を見た他の人のブログなんかを見ていると、「石神に感動した」ってことばかりで、そういうのはなんだか「怖いな」って思う。そんなに簡単に人は流されるんだなって。

雪山のシーンは、石神が誘ったくせに「友達はいない」と言ってみたり、湯川を助けたり、とよくわからなかったけど、最後に趣味を満喫することによって「自首する覚悟を決めた」ってことを伝えるシーンだったのかなあ。
by ミズムト (2008-10-22 17:53) 

ミズムト

>わこっ
貸したげるよ。
Tシャツも渡さなあかんし、わかちゃんとこで鍋でもしようや。
by ミズムト (2008-10-22 17:56) 

れい

まあただのキチガイ殺人事件ストーリーですよね
by れい (2008-11-08 18:34) 

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